医師が使う『モノ』

たしかに、「病気を薬で治す」のは内科医の仕事です。
でも、薬を使わず症状を和らげる方法を伝授するのは、もっと大切な医師の使命と思います。「今日はお医者さまがいるから安心」と言われても、手ブラじゃどうしようもないこともあります。
そこでモノをいうのは知識。どうして痛くなるのか、リクツがわかれば対処のしようがあるのです。

まずは、「痛み」についてちょっと考えてみましょう。ただし、手術や薬物療法が必要な病気の痛みは別。手遅れになるといけません、痛みは体の叫びです。

筋肉痛がよい例です。首や肩が痛む時は、その部分の筋肉(と神経)が、「酸素が、血が足らん。なんとかして!」と叫んでいます。だから、そこに血を供給してやるのが一番。
傷んでいる筋肉やスジは、腫れてモロくなっていますから、痛くなるほど強いマッサージは厳禁です。揉んだり伸ばしたりする力の目安は、「気持ちいい」と「少し痛い」の中間。

次は、実際の方法…右肩が凝る場合を例に説明しましょう。

まず、椅子の上で、右腕を伸ばします。
そして右手甲を左膝の外側に引っかける。
そして、そのまま左膝をグッと外に開いて7秒引っ張ります。
それから、スッと脱力する。

ホラ、スーッと血が通っていく感じがするでしょ。姿勢に気をつけて、このストレッチを日頃からやっておくと、薬がいるほどの痛みは起こらないと思いますよ。