もうあなたは「鼻から胃カメラ」を体験されましたか?経験はないけど聞いたことがある方は多いでしょう。実際、2004年に当院で福岡市初の経鼻内視鏡を導入した後は急速に普及してきています。

「楽な胃カメラ」これまでの歩み

経口胃カメラは鎮静剤静注でかなり楽になりましたが、余計な薬剤を投与するのは避けたいところ。経鼻胃カメラならそのリスクを避けられますが、カメラ径が細いので経口胃カメラよりも画素数が少なく明るさが不足するために、少し診断能力が劣ります。この問題は技術的に解決されるはずですから、近い将来には経鼻胃カメラが主流となるでしょう。

口から胃カメラも診断能力に問題!?

しかし、経口胃カメラの診断能力も万能ではありません。明るく鮮明な画像でも、胃体部の一部や襞(ひだ)の深い大湾には見にくい場所が残ります。経口・経鼻を問わず、左側臥位(左半身が下)で検査する限りは盲点が生じます。その解決には大量送気で胃をパンバンに膨らませますが、そうすると楽なはずの経鼻胃カメラも苦痛となってしまいます。