食物の通過路を考える胃腸科

胃と腸、どっちが悪い?…そう思うのは臓器主体の発想。でも、食べ物の立場になって考えたらどうでしょう?前方が便やガスでつかえていれば、渋滞もするし先には行けない。つまり、胃もたれや吐き気、場合によっては便通が悪いゆえの大腸の痛みも来るでしょう。
食欲はあるけど食べると悪い、という方は多いですよね。でも、胃や腸そのものに深刻な病気があるときに食欲はありません。災害で通行止めになるのと自然渋滞とで、ドライバー心理が違うのと一緒です。
臓器診断に留まらず、食べ物になった気持ちで考えれば、違った視点から痛みの原因と治療のヒントが浮かぶのではないでしょうか?

胃腸検査の意義

カメラや透視で胃や腸を検査するのは何故でしょう?それは潰瘍や炎症、癌などがないかどうかを調べるためです。
しかし、そんな病気がなくても腹の調子が悪くなるのは、渋滞が起きる理由に必ずしも道路が壊れる必要がないのと同じ。「異常なし」とわかってからどうするか、が医師の腕の見せどころではないでしょうか。適切な処方はもちろん、薬がなくてもできる「渋滞」の解消法を患者様自身にも伝授できてこそ胃腸科のプロだと思います。