ひとつの、なんということはない感染が、全身に大きな影響を与えていることに、注目が集まるようになりました。

一般的に、医師は「血流には細菌はいない」と思っています。
「細菌がいれば敗血症で大変なことになる」という認識。
しかし、腸内細菌ですら「腸内環境悪化で生じた小腸粘膜の隙間から血流に潜り込んでいる」というのが常識なのです。

「脳は血液脳関門で守られている」というのも昔の常識。
実際は、細菌が作る炎症物質が易々と脳の防衛線を突破して様々な病気を起こしています。

無菌で生まれるはず、という胎児でさえ、
胎盤を通じて、母親の腸内細菌が入っているというのも次第に明らかになっています。

血流にのった細菌はからだの所々で、炎症や感染を起こします。
燃え上がる炎の「炎症」ではなく、熾火(おきび)のように密かに続く炎症です。
この炎症が、脳、糖尿病、リウマチなどの膠原病、動脈硬化、心臓疾患などに
大きな影響を与えているという事実が次々と明らかになっています。

病気のメカニズムの(ほんの)一部に注目した薬剤開発も大切です。
しかし、その薬剤を中心とした学問が進むことで、全体を見失う可能性が潜んでいます。
その結果、出て来た症状にしか目を向けない医療が医療費を押し上げています。

病気に関わる遺伝子を発見することも重要です。
でも、その遺伝子を発現させないためにはどうするか、の方が重要かもしれません。
病気の本質は何か、を考えると、「がん検診を受けましょう」のような焦点の呆けた予防よりも、
効果的な「自分の状態にあった積極的な予防」が展開できると思います。
①  腸内環境を整える
②  知らない間に忍び寄る「感染」や「炎症」を予防する
このふたつをどのように行っていくか、を追究し続けたいと思います。