象さんのパオーン

胃カメラの関所は食道の入口。 普段は、パックリ開いた気道に隠れていて、飲食物が来ればさっと扉を開けますが、胃カメラは別です。

入口から先は軽いS字カーブなのでアゴを引くと狭くなって抵抗が増します。試しに軽く引いた自分のアゴを親指で持ち上げてみてください。結構な力が必要だと感じませんか? 胃カメラの時にアゴをそらせてなければ、カメラで喉の敏感な粘膜を押して同じ仕事をしないといけないのです。こりゃ確かに痛いですよね。

胃カメラがスルリと呑み込まれる姿勢を伝授しましょう。

1:左を下にして横向きに寝ます。
2:両手を体に沿って伸ばします。
3:左足(下になる足)は軽く伸ばし、右足(上になる足)をからめるように曲げる。
4:象さんがパオーンと鳴くときのようにアゴを前に突き出してみましょう!

医師自ら手を下して、慎重にアゴの位置決めをするなら安心。「楽な胃カメラ」にこだわる医師に違いありません。この場合、「モーゼの十戒」で紅海に道が開けるみたいに胃カメラが進むに連れて食道が開いていきます。ゴックンする必要はありません。